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お客さまの目線に立って
何が求められているかを
分析し、
「水」「電気」に
次ぐ
3番目の事業の柱を
作っていきたい。
吉井 明央 Akihiro Yoshii
企画開発/企画開発部
農学研究科農業工学専攻修了/2007年入社
PROFILE

大学院で水の浄化などについて研究しており、水関係の知識を活かすため第一テクノへ。入社後は2ヶ月間の新入社員研修を経て企画開発職に従事し、さまざまな装置の開発を行ってきた。現在は、水処理技術をメインに企画開発を行っている。

Q.入社したきっかけは?

大学院で農業用水路、排水路、水田を使った水の浄化などについて研究していました。その関係で、水に関わる仕事がしたいと考えていたところ、たまたま研究室の先輩に第一テクノで働いている人がいることを知りました。調べてみると、官公庁の仕事で水処理関係の設備の設計・施工を数多く手がけているほか、テーマパークの噴水まで扱っていることを知り、まさに水に関わる仕事をしていたわけです。なかなか面白そうな会社だなと思い、先輩に詳しく話を聞いたところ、設備の設計・施工だけでなく、水関係の自社製品の開発も手がけているとのこと。自分の力を活かすことのできるフィールドがあるのではないかと思い、入社を決めました。

Q.担当業務について教えてください

これまでさまざまな装置の開発を手がけてきましたが、今取り組んでいるのは、排水処理施設で使う散気装置の省エネです。下水など汚れた水を浄化するために、微生物の力を借りるのですが、微生物を元気にするために、水に空気(酸素)を送り込む必要があります。金魚や熱帯魚の水槽で、ブクブクと泡がでている装置を見たことがあると思いますが、あれが散気装置で、私が扱っているのはその大型のものです。大型の散気装置は電気代がかさむため、省エネが求められています。また、散気装置は水槽の底部に設置させているのですがこれを点検等のために引き上げる必要があります。その引き上げが簡単にできるように形状を工夫し、メンテナンス性を改善することも開発目標の一つです。

Q.これまでどのような装置を開発してきましたか

いちばん思い出深いのは、「硫化水素制御システム」の改善です。下水処理の現場では、有毒ガスである硫化水素が発生しやすく、これを制御するシステムを当社の先輩が開発していました。ところが、北関東のある現場では、真空ステーションといって、真空にして水を引っ張る形で送水するという特殊な機構における硫化水素の発生を抑制する必要があり、既存のシステムでは対応できませんでした。そこで、現場に適合したシステムに改良し、現地で実証実験を行い、製品として納入することができました。このほか、国の研究機関や大学との共同開発も手がけており、グラフト重合材を用いた金属イオン回収技術による「冷温水整備 水質改善ユニット」、放射線グラフト重合材を用いた「ヒ素回収装置」、機能性炭SUMIX炭を用いた「放射能汚染浄化システム」などを開発してきました。

Q.壁にぶつかることは?

国の研究機関や大学との共同研究では、シーズから出発したものづくりをします。このため、優れた製品ができても、市場がうまく見つからないというミスマッチが起こることがあり、悩みの種となってきました。そこで、製品開発にあたっては、ニーズのヒアリングを大切にしています。年2回、開発部門がどのような取り組みをしているのか、社内の営業担当者に向けて説明する場を設け、そこでニーズを拾うようにしています。また、製品の説明においても、直接お客様と接する営業担当者の立場に立った考え方をするようにしています。営業担当者は私たちと違って、お客様の要望に合った製品を分かりやすく提案できるかどうかがポイント。 そこで、機能面だけでなく、メンテナンス費用も含めた価格面についての説明も厚くして、営業担当者が提案しやすいように工夫しています。営業担当者だけでなく、その先のお客様のことを忘れないようにいつも心がけています。

Future goals
今後の目標を教えてください

第一テクノは「水」と「電気」の二つの分野で仕事をしているので、両者を組み合わせた提案ができるところに強みがあると思います。「水」も「電気」も人が生きていく上で必要不可欠なものです。また、地震や大雨など自然災害が多い昨今、防災の観点からもニーズが高まっている領域でもあります。こうした背景をしっかり踏まえたうえで、3本目の柱となる事業を作っていくことが私の夢です。製品開発という形でもよいし、市場開拓という意味でもよいのですが、お客さまの目線に立って何が求められているのかを分析し、そのニーズに応えたものづくりをしていくことができればと考えています。